2017年06月19日

イヌとネコの『食』の豆知識①~食べ方編~

こんにちは。
梅雨に入り、紫陽花がきれいな季節になりましたね。

獣医師しみずは、昨年『ペット栄養管理士(一般社団法人日本ペット栄養学会)』の資格を取得しました。
イヌとネコの栄養学や、食に関すること、ペットフードについてなどを学びました。
(○年前の大学時代よりも、日々進化する最新の栄養学はとても興味深かったです)
さて今回はその勉強した内容から、~イヌとネコの『食』の豆知識~をお伝えします。

 

ネコは○○動物!イヌは▲▲動物!!

ネコは厳格な『肉食動物』です。
イヌは解剖学的には肉食動物ですが、代謝上は『雑食動物』です。
そのことは栄養素の代謝に違いが認められていて、ペットフードの栄養成分もイヌとネコでは異なります。

ネコとイヌ!食べ方にも違いが?!

ネコは昼夜を問わず、少しずつ何回にも分けてご飯を食べる『少量頻回』の食べ方をします。
ネコの食べ方を観察した結果では、1日13~16回に分けて食べていたそうです。
またネコの行動は日中よりも夜間の方が活発に見えますが、採食量に関しては昼間の方がむしろ多かったそうです。
つまり、ネコは昼行性とも夜行性とも断定しがたい動物といえますね。

 

一方イヌは、群れで大型動物を狩って、群の社会的順位に従って獲物を分け合って食べていました。
しかし、毎日大型動物を捕まえられる保証はありません。
例えば同じような狩りの方法をとるオオカミやジャッカルは、1回の食事で体重の1/5~1/4の肉を食いだめできるそうです!
(体重60kgのヒトが、12~15kgの食べ物を食べることに相当しますね!)
すごい量ですが、それだけ狩りが成功するというのは大変なことなんですね。
それと同様に、イヌも食事と食事の間隔が長くてもよい間欠捕食者であり、加えて1回に食べる量がネコより多いです。
またイヌは一般的に夜間における採食の習慣がありません。
つまり、犬は1日1食や2食の採食パターンがむしろ自然なのです。
でも、ドライフードを置きっぱなしにしておくとイヌでも少しずつ回数多く食べます。
特に食欲旺盛な犬種であるビーグルは、夜間でも食べてしまうので気を付けましょう!

 

とはいっても、我が家のはな(ヨークシャーテリア・2歳)は朝ごはんは少量で、夕ごはんはしっかり食べる方式(のよう)です。
計算上カロリーが足りない?とか、栄養成分が・・・と心配にもなりますが、体重は一定で、健康です。
その子のペースを理解して、適切な体重管理、適度な運動、しっかりとした栄養(食事)を大事にしましょう!

獣医師・清水

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