2017年03月27日
シニアドッグ&キャットマッサージセミナーに参加してきました②
こんにちは。
獣医師しみずです。
病院から見える保木公園の桜のつぼみが日に日に大きくなっています。
開花が楽しみです♪
さて、先日【シニアドッグ&キャットマッサージセミナー】についてのご報告をしました。
今日は【ネコちゃんのマッサージ】についてです!
ドッグマッサージと同じように、 キャットマッサージも、血流やリンパの流れを良くしたり、筋肉の疲れや痛みを癒したり、ネコちゃんにも飼い主様にもリラクゼーションの効果があります。
しかし、ネコちゃんのマッサージの場合は、ワンちゃんとは違うことがいろいろあるのです!
① マッサージを行う場所と状況は、ネコちゃんが決める!
アメリカでは、
「May I give you a Massage? (マッサージさせて頂いてもいいですか?)」
とご挨拶してから始めるそうです。
私たちは「マッサージをさせて頂く」と言うような、気持ちで臨む必要があるんですね。
②力加減は、とっても優しく♪
③マッサージする部位に合わせて方法を変えながら、ネコちゃんの気持ちのいいところを♪
ちなみに、お顔のマッサージは好きな部分ですが、おひげの部分には刺激を与えないように気をつけてくださいね。
ネコちゃんもシニア期になると体や関節が硬くなったり、筋肉や筋膜・周りの組織に痛みが生じてきます。
体のこわばり ⇒ 痛み ⇒ さらにこわばる!! と言う悪循環になることも。
シニア期に入ってからよりも、7~9歳のプレシニアの時期からネコちゃんにマッサージを経験してもらいましょう。
その時に、ネコちゃんがゴロゴロと喉を鳴らしてくれたり、前肢でフミフミしてくれたら◎
逃げていったり、噛み付いたり、引っ掻いたり、尻尾をブンブン振っていたら、マッサージをやめてあげてくださいね。
ちなみに、【お腹を見せる】と言う行為は、ワンちゃんは超リラックスや甘えのポーズですが、ネコちゃんがお腹を見せたらマッサージはやめてください!
ネコちゃんは「気持ちがいい~♪」と「危険!」が隣り合わせで、「こんなに気持ちがいいことは危険なことかも!」となり、突然噛んできたりに変わるそうです。
ネコちゃんのボディランゲージを読み取って、お互いに気持ちいい時間を過ごせると良いですね。
マッサージの場所や病気(慢性腎不全・便秘・関節痛など)によっても、マッサージ方法は異なりますが、まずはネコちゃんとのコミュニケーションにマッサージを始めてみましょう!
ネコちゃんは病院ではリラックスしてくれない子がほとんどです。
キャットマッサージにご興味がある方はおうちで出来る方法をお教えしますので、スタッフにお声かけください。
獣医師しみず