2017年03月10日

東日本大震災から6年です

こんにちは。
獣医師の清水です。
明日で東日本大震災から6年になります。
被災された方、また未だに避難生活を続けていらっしゃる方に心からお見舞い申し上げます。

また亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

 

メディアでも震災の特集で、未だ復興途中である沿岸部のことや、放射能汚染による福島のことなどが伝えられていますが、今回は当時仙台市若林区(仙台駅からは約3km。海岸からは約10kmの場所)に住んでいた一仙台市民として、当時の状況をお伝えしたいと思います。

 

2011年3月1日に主人の祖母が横浜で亡くなり、葬儀のために家族3人で横浜に帰省していましたが、その後主人は仙台へ帰り、私と子供は横浜に残っていました。

そんな中、3月11日午後2時46分、大地震が起こりました。

主人は仕事で宮城県栗原市(内陸部)を車で走っていたところ、ラジオの緊急地震速報を聴き、停車したそうです。

その後すぐに栗原市には、東日本大震災の最大震度である【震度7】の揺れが襲いました。

「車がひっくり返ってしまうのではないか」と思いながら、必死にハンドルにつかまっていたそうです。

その日に限って携帯電話を忘れた主人とはすぐには連絡はつかず、こちらからの連絡で電池が減ってしまってはよくないと考え、私は彼からの連絡を待つことにしました。

後から聞いたことですが、主人は栗原市の後に石巻市雄勝町(沿岸部)に行くつもりだったそうです。

あと数時間の違いがあったら、津波に巻き込まれていたかもしれません。

 

その後主人はコンビニに立ち寄り、停電している中でも商品を売って下さったおかげで少しの食料と飲み物を得ることが出来ました。

道路はボコボコに隆起し、塀が倒れていたり、家が壊れていたりしました。

停電していたので信号はつかず、小さな橋ではお互いに譲り合いながら相互通行をし、渋滞が続く中、普段は高速道路で1時間ちょっとで行ける栗原から仙台まで70kmの道のりを、10時間以上かかりながら夜中に帰宅しました。

私は夜中にやっと主人の無事を確認出来ました。

(たしか、非常袋に用意していた【手回しで充電できる懐中電灯】から携帯電話の充電をしたと言っていたと思います)

 

当時築3年のマンションに住んでおり、建物自体に大きな被害はありませんでしたが、家具はぐちゃぐちゃ、食器は8割ほど割れました。

つっぱり棒のおかげで食器棚は倒れずにすみましたが、つっぱり棒の1本が食器棚の天板を突き破っており、天井も少し浮いていました。

海岸から10kmほど離れてはいたものの、近くの堀には海からの津波がきていました。

実家の都筑区では当日の夜9時頃に電気が復旧しましたが、仙台では2~3日停電が続きました。

幸い我が家は水が出ましたが、徒歩5分ほどの友人宅では水が出なくなり、公園の水飲み場まで汲みに行っていたそうです。

ガスが復旧したのは4月中旬でした。

オール電化の方のおうちにお風呂を借りたりした方もいたそうですが、主人は初めは清拭していたもののさっぱりせず、電気ポットのお湯でぬるま湯を作り浴びていたそうです。

電気が復旧してからは、炊飯器で炊き込みご飯を作ったりして、会社の方の分も持って行ったりしていたそうです。

近所の小さいスーパーに商品が入ると聞いて朝から並んでいたら、前の女性の方から飴が回ってきたり、店長さんが入荷する数少ない商品の説明をしてくれたら、並んでいたみんなで商品の入荷を喜んだそうです。

 

私と子供が仙台に戻ったのは、東京から福島まで新幹線が復旧した4月末でした。

福島まで主人に迎えに来てもらい、自宅までの高速道路から見た景色は、いつも見ていた春の東北の穏やか景色とは異なるものでした。

屋根にブルーシートがかけられた家々。

仙台空港近くでは高速道路側面に乗り上げた小型飛行機や車。

田んぼにちらかる瓦礫と、中身のない家。

友達とバーベキューをした海岸公園の近くは、家が基礎だけになり、歴史ある海岸の松林はまばらになり、海がすぐに見えるようになっていました。

 

いつ首都圏にも災害が起こるかわかりません。

・自助:自分で自分の身を助けること。他人の力を借りることなく、自分の力で切り抜けること。

・共助:助けあい。

・公助:個人や地域社会では解決できない問題について、国や自治体が支援を行うこと。

まずは、【自助】が出来るように、日頃から人だけでなく、ペットの衣食住についても備えておきましょう。

私は震災後から、せめてお米は蓄えておくこと、また車のガソリンを半分以下にしないようにしています。

ペットに関しては、一か月分のフードとペットシーツは常備しています。

 

先日私は【VMAT(災害派遣獣医療チーム)】の講習会を受講してきました。

VMATとは、獣医師や動物看護士などで構成され、大規模災害などの急性期(おおむね48時間以内)に動物救護のために活動するための専門的訓練を受けた機動性の高い獣医療チームのことです。

熊本自身の時にもVMATは出動しました。

その時に学んだのですが、小さいお子さんや高齢者の方が【災害弱者】になりやすいことはよく知られていますが、ペットがいる方も【災害弱者】になりやすいのです。

災害時にはペットの同行避難(一緒に避難すること)が環境省から推奨されています。

『避難所が出来たらペットも一緒に避難すべきか?』と言う質問に、ペットを飼っている方も飼っていない方も90%が賛同しています。

しかし『動物が避難所にいると不快感・不安感があるか?』と言う質問には、ペットを飼っている方は36%、飼っていない方は40%が不快感・不安感があると答えています。

その理由は、アレルギー、鳴き声、排泄物、臭い、怖いなどがあげられました。

 

その反面、このようなデータもあります。

『東日本大震災によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の評価』では、震災1か月後のPTSDではペット飼育者の方が高かった(特に犬)ものの、震災4年5ヶ月後のPTSDに関してはペット非飼育者の方が高かったのです。

つまり、災害直後はペットのことが飼い主様のストレスになっても、その後はペットの存在が心の癒しとなってくれているということです。

災害直後の飼い主様、ペットのストレスを減らすためにも、日ごろからのしつけや習慣はとても重要です。

(ケージに慣れておく、誰からも可愛がられる子に育てるなど)

 

 

昨秋に家族で仙台と山形に旅行に行ってきました。

今では仙台駅や近隣の住宅地は震災前と変わりません。

もしこの機会に災害について考えてみようと思われた方は、ぜひ東北に足を運んで、被災地に行っていただきたいと思います。

自然の怖さを感じるとともに、東北の人の強さ・優しさも感じていただけるでしょう。

新鮮なお魚は絶品ですよ!

 

 

災害時のために、何を用意し、どうしたらいいの?

過去の災害では、どんなことがあったの?

何かご質問があれば、お気軽にスタッフまでお声掛けください。

お手伝い出来ることがあると思います。

 

獣医師・清水

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