こんにちは。
さて今回のイヌとネコの食の豆知識は、~いつものペットフードは総合栄養食?トッピングごはんもおすすめです編~です。
【ペットフードの目的】って何?
【ペットフード】と言っても、ドライフードや缶詰、パウチ、おやつなど、販売されているものはいろいろあります。
みなさん、栄養素、原材料、添加物や保存料、パッケージ、評判などをみて、うちのこに一番いい!と思うものを選んでいると思います。
そのパッケージの一部に【ペットフードの目的】が表示されているのを知っていますか?
(ペットフード公正取引協議会では必要表示事項として【ペットフードの目的】を表示することが定められています。)
それは、基準に従って「総合栄養食」・「間食」・「その他の目的食」のいずれかが記載されています。
1.総合栄養食
適応される成長段階を併記し、規定される分析試験の栄養基準に合致すること、あるいは規定する成長段階の給与試験の結果が評価基準に適していること。
⇒つまり、成犬期・幼犬期、成猫期・幼猫期など成長段階から適したものを選んで、『総合栄養食と水のみ』で、必要とされる栄養素が摂取できるように作られています!
いつもの基本の食事には、【総合栄養食】と書いてあるものを選びましょう!
2.間食
おやつ、スナック、またはご褒美として与えられるもので、この間食の給与量により、食事の過剰栄養が考えられるため主食の給与量の調整、間食の1日の給与量の目安としての必要カロリーの20%以内に抑える旨の注意喚起を表記する。
⇒いわゆる『おやつ』ですね。これだけでは栄養バランスが崩れてしまいます。
3.その他の目的食
一般食(おかずタイプ)、副食、栄養補完食、カロリー補給食、特別療法食のように表記する。
⇒【特別療法食】は、病気に対して作られた特別な食事なので、『特別療法食+水のみ』で大丈夫です。
他の食事は、それだけでは栄養素が足りません!
これを機に、おうちにあるペットフードの表示をよく見てみてください!
トッピングごはんもおすすめです!
ドライフードに飽きてきた時、食欲が落ちている時などには、いつもと違う種類や違うメーカーのフードをあげると食べることがありますね。
でもそんな時に、いつものフードにちょっとトッピングをすることで、食べてくれることもあります。
やり方は簡単です!
量は、総合栄養食のフードを必要量の8割
+トッピング(お肉やお魚、お野菜など)を2割くらい
例えば、鶏ひき肉や小さく切った(小型犬ではみじん切り)野菜などを煮て、40度くらいに冷めたらスープごとフードにかけてあげます。
ドライフードのみよりも、水分が多く摂取できますよ。
また、スープに寒天を加えて冷やして、小さく切ってトッピング♪
寒天には水溶性と不溶性の食物繊維がちょうどよく含まれています。
食物繊維はお腹の調子を整えてくれたり、高脂血症やダイエットにもおすすめな栄養成分です。
ワンちゃんネコちゃんの歯は、獲物の肉をを一口大に噛みきるためにあります。
私達人間や草食動物のようにすりつぶすことはできません。
ですから、トッピングの材料は小さく切ったもの(小型犬ではみじん切り)がよいでしょう。
そして、ワンちゃんネコちゃんは私達ほどの味覚はありません。
素材の味で大丈夫なので、味付けは必要ありません。
イメージでは、『赤ちゃんの離乳食を作るような感覚』でしょうか。
※食物アレルギーがある場合は、食べ物によってはアレルギー症状を引き起こすので注意してください!
診察でお話を聞いていると、おうちでトッピングされている方は結構いらっしゃるようです。
そこで、体調や体質、年齢やその時の状態によって、その子により適したトッピングがあるのでは?と考えるようになりました。
トッピングごはんに使える【食材リスト】をご用意したので、資料がほしい!という方や、トッピングごはんについてご質問がある方は、獣医師・清水までお気軽にお声掛けください。
獣医師・清水